イラスト上達に模写がおすすめされる理由は知っておきたい

みなさんこんにちは!
イラストレーター兼発信者のれも田(れもた)です。
みなさんは
「お絵描きが上手くなりたい!」
「かわいくて上手なイラストを描きたい!」
と思ったことありますか?
私は、デジタルイラストを初めて約2年間で、このくらい成長することができました。

3年経つ頃には、これほど変化が見られました↓

常に「絵が上手くなりたい!」と思いながら描いてきたので、大きな達成感があります。
私が、これほど上達するために必要不可欠であった練習方法の一つが、「模写」です。
模写は、観察力や構造把握力、技術の理解などを得ることができる練習方法だと言われています。
しかし、ただ模写をするだけでは勿体無いということも、私はみなさんに伝えたいです。
模写をより濃い練習にし、より速く上達につなげるためには「なぜ模写がイラスト上達に効果的なのか」ということを知っておいた方が良いからです。
今回は、「模写がイラスト上達におすすめされる理由」について、私が考えて分析したことを話していきます。
「上達はしたいけど、模写はめんどくさいんだよな」
「創作の方が楽しいんだよな」
と思う方もなかにはいるかもしれませんが、
この記事を読んでいただくと、模写がなぜイラスト上達に効果的であるのかを知ることができ、今すぐにでも模写をしたくなること、間違いなしです。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
【模写とは】

始めに、模写とは何かということを確認しておきましょう。
模写とは「絵画やイラスト、漫画、書道などの既存作品を見て、できる限り忠実に真似て描き写す練習法やその作品のこと」です。
模写をする目的は様々で、何かを真似て描くことをただただ楽しんだり、技術向上のための練習として行われたりします。
この記事では、「イラスト練習としての模写」の視点から、「模写をするとなぜ絵が上手くなるのか」という問いに答えていきます。
【模写は現状の自分と深く向き合うことができる練習方法】

早速ですが、結論をです。
模写がイラストの練習方法としておすすめされる理由は、それが「新しい表現の獲得」をすることができる行為の一つであり、そのプロセスが非常に濃く、深く自分の現状に向き合うものであるからです。
とても抽象的な表現で分かりずらいと思うので、模写という作業の工程を見ながらわかりやすく説明していきます。
模写の工程は以下の通りです。
画像を参考にしながら、一緒に確認していきましょう。
1.対象を真似て描く
2.対象との差を認識する
3.感情が刺激される
4.修正する
■1. 対象を真似て描く

まず私たちは、対象を用意してイラストを描こうとします。
キャラクターなどの「描く対象」を決め、その対象を見ながら、真似してその対象を描いていきます。
この時、私たちはこの対象を自分の見たまま、自分の感覚で描きます。
■2. 対象との差を認識する

次に、私たちは対象との差を認識します。
ひと段落したところで、自分の描いたもの改めて見ると
「真似をして描いたはずなのに、実際の絵と同じように描かれていない!」
と思うはずです。
対象を真似て描き進めていくに従って、自分が描こうとしていた色や形が、実際の色や形と異なっていることに気がつきます。
この違いを、ここでは「差」としています。
■3. 感情が刺激される
対象との差を認識すると、私たちの感情は刺激を受けます。
「このキャラクターの目って小さかったんだ」
「頭の大きさも思ったよりも小さいし、もっと左に傾いていたんだな」
といったような発見に悔しい思いをしたり、感動したりします。
私は過去に、肌色で塗られていると思っていた肌が、実際はくすんだピンク色だったことに二度したことがあります(笑)
そのように、差の認識したときに驚きや感動が伴うことで、対象の色や形が私たちの記憶に強く残るのです。
学生時代のテスト勉強のことを思い出してみてください。
一度間違えた問題はすぐ覚えることができたり、友達と問題を出し合った内容はよく記憶に残ったりしたのではないでしょうか?
「問題を間違えたことで悔しさを感じる」
「友達と問題を出し合う時間を楽しむ」
そのような、感情が伴う出来事や事柄は、私たちの記憶に残りやすいのです。
■4.修正する

差を認識したことによって感情を刺激された私たちは、自分の手で修正をしていきます。
「目をどのくらい小さく描いたら対象と同じサイズになるだろうか」
「頭が傾く角度はどのくらいだろうか」
ということを考えながら、一本一本の線を引き直して対象に形や色を寄せていきます。
一発で修正できることはめずらしく
線を消しては引き、また消しては引き直し、、、
と、試行錯誤しながら描き直していきます。
■「2. 対象との差を認識する」と「4.修正する」が特に重要なステップ
この一連の作業の中で、私が特に皆さんに強く伝えたいことが、「2. 対象との差を認識する」と「4. 修正する」の2つの工程の重要性です。
「3. 感情が刺激される」ことについては比較的イメージしやすいと感じてくれた人が多いかもしれません。しかし、
「感情が刺激されれば、上手なイラストをひたすら見ていくのでも上達に十分なのでは?」
「わざわざ模写までする必要はあるのか?」
という疑問も出てくる人もいるでしょう。
ですので、「なぜ模写である必要があるのか」という問いに答える視点でお話したいと思います。
【「2. 対象との差を認識する」で現状を把握する】

まず、「2. 対象との差を認識する」ことは、現状の曖昧な認識や間違った理解に気づくことができるからです。
模写をせずに、「 感情が刺激される」だけで画力向上を目指す場合を考えてみましょう。
みなさんのSNSに、このイラストが流れてきたとします。

私が過去に描いた、さくらみこさん(VTuber)のファンアートです。
このイラスト見たみなさんは、イラスト全体の色味に心が動かされたとします。
( 別に動かされないが、、、? と思ったそこのあなた。すみません。 仮の話ということで、少しの間我慢してください。 )
このイラストを気に入ったあなたは
「こんな色の使い方があるんだ!素敵!私も同じような色のイラスト描いてみたいな~」
と思います。
その色味を素敵だと思えば思うほど、その色は強くあなたの印象に残ります。(「3. 感情が刺激される」の段階を経験します)
ではその後、そのイラストを隠して、
「あなたの記憶をたよりに、同じものを描いて再現してください」
と言われたら、できるでしょうか?
もし私がみなさんなら、できないと思います。
「イラスト全体がピンク色」
「両手を前に持ってきているポーズ」
「赤い風船」
などといったイラストの大まかな内容は覚えていると思います。しかし、
「スカートは何色で塗られていたか」
「地面や背景は何色だったか」
これらの細かい内容を思い出し、実際に再現できる人は少ないのではないでしょうか?
一度見た作品の細かい描写を思い出すことはとても難しいですよね。
具体的に想像してみましょう。
先ほどのイラストを再現するためには、スカートは何色で塗ったら良いでしょうか。
自然に考えて、
イラスト全体がピンク色であることを踏まえると、もともと青色であるスカートは、むらさき色になるだろう(青+ピンク=むらさき)
ということを想像しますよね。
でも実際は、スカートの光に当たっている部分は青色で塗られています。

私なら、
「えーーーー!普通に青じゃん。」
とびっくりすると思います。
ここで初めて、私たちは自分のイメージしていたものと、実際に塗られていた色の違いに気づくのです。
もう一か所、イラストの左下の色にも注目してみてください。
実はこのイラストは、左下にいけばいくほど、オレンジ色(茶色かも。)にグラデーションがかかっているのです。

スポイトで実際に色を取ってみるとこれに気づくことができますが、パッと見た印象だけでは分からないものです。
つまり、模写の工程の「2. 対象との差を認識する」を飛ばし「3. 感情を刺激される」だけを経験するだけでは、今の画力レベルから抜け出すことができないのです。
余談ですが、
グラデーションがかかっているということに気づくことができると、
「これはふわっとしたペン(クリスタだと柔らかブラシ、アイビスペイントだとエアブラシ)を使うことで再現できるな」
というように、より詳しい再現のためのヒントを得ることもできちゃいます。
【「4. 修正する」で間違いを正す】

一方で「4. 修正する」ことは、現状の間違いを正す作業になっています。
学習において、インプットとアウトプットの関係はとても大切です。
・インプット… 新しい情報を頭に入れること
・アウトプット… 覚えた知識を外に出すこと
模写は、物の形や色、描き方を覚えるという点で、インプットの要素が強い作業です。
しかし、最後の工程である「4. 修正する」では、アウトプットをしていると私は考えます。
このように考えると、つまり模写は「インプットをするためにアウトプットをしている」練習方法になります。
教科書の公式ばかりを読んでいても、問題に正解できるとは限りません。
実際に公式を応用した問題を解くという練習をしなければ、テストや試験で高得点は取れませんよね。
アニメや漫画でも似たようなことが言えます。
私たちは、一度見たアニメの内容を時間とともに忘れてしまいます。
しかし、そのアニメの話題で友達と盛り上がった経験があると、その場面の内容は比較的覚えているのではないでしょうか?
書いたり(描いたり)話したりすることは、記憶の定着に非常に効果的なのです。
また余談にはなりますが、
YouTubeには、イラスト上達のためのコンテンツとして、視聴者のイラストを添削する動画が多く公開されていますよね。
もしアウトプットの効果を活かしたいのであれば、自分のイラストを添削してもらったときに、言われたアドバイスをただ聞き流すのではなく、直してもらった箇所を自分の手で描き直すところまでやってみてください。きっと上達が早くなりますよ。
もし、「添削動画ってどんなもの?」と疑問に思った人がいたら、ぜひ私のこの動画をご覧ください。
私自身が過去に描いた絵を自分で添削しています。
視聴者さんの作品を添削しているわけではないのですが、
「添削とはどういうことをするのか」
「どのように修正するとより上手な絵になるのか」
ということを知りたい人におすすめです☆
話を戻すと、
理想が自分の印象に残っているだけでは、それを再現し、自分の技術として吸収することができません。
イラストの上達において、曖昧で間違った認識に気づくこと、そしてそれを修正することで正していくことが大切なのです。
【模写はめんどうなだけど取り組む価値がある】

模写は、とてもエネルギーを使う作業です。
集中して絵を観察するだけではなく、自分の描いた絵の修正までしなくてはならないからです。
対象との差を認識することはとても心にきます。
絵の間違いを突きつけられ、自分が否定されたような気持ちになるので。
私自身も、自分の描いた絵の間違いに気づくたびに、エネルギーを吸い取られるかのようにを気力がなくなっていくのを感じていました。
それほどエネルギーを消耗する練習法であるにもかかわらず、一度模写をしたからといって画力が急激に上達するわけではないということも、もどかしく感じるところです。
模写は、創作に比べて華やかな作業ではないため、退屈に感じて辞めたくなる人も多いと思います。
しかし、そこでひと踏ん張りして数枚ほど描き上げていくと、確実に達成感を得ることができます。
自分自身で昔よりも良いものが描けているということが、絵を描きながら実感できるのです。
私はその達成感を感じる瞬間が本当に大好きで、描いている途中でニヤニヤしてしまうほどです。(気持ち悪いとか言わないでくださいね)
進捗の写真をこまめに撮っては頻繁に眺め、達成感に浸りながらニコニコしています。(笑)
模写は、確実に上達につながる作業ですし、画力以外のほかに精神的な充実感も得ることができる練習方法だと実感しています。
だから、私と同じようにたくさんの人にその達成感を経験してほしいという想いで、このように模写についての記事を書いています。
地味で苦しい作業だと感じても、模写を通して自分のイラストとしっかり向き合ってほしいです。その先には必ず光が待っています。
もし、「模写をする対象を探している」という人がいたら、ぜひ私のイラストを使用してください。みなさんのお役に立てるならとてもうれしいです。
以下のページに、私の自主制作の作品を公開しています。気に入ったものを選んで模写の材料として使ってみてください。
私のYouTubeチャンネルには、イラストのメイキング動画も多く載せています。
動画を見ながら同じものを描いていくと、描き方や描く工程なども参考にすることができておすすめです。
私の制作したイラストの無断転載や自作発言、AI学習などは禁止していますので、模写の対象として利用する際は、あくまで「模写」の範囲にとどめていただき、個人の練習目的としてお楽しみください。
模写の、対象を真似て自分の技術として吸収するという練習の仕組みは、絵を描くこと以外にも活かせる場面が多くあります。
スポーツや音楽、話し方や振る舞い方など、上手な人を真似してその技術を自分の中に落とし込んだ後に、それを自分で応用していくという学び方は、様々なことに通じます。
ですので、イラストの上達にはもちろん、ぜひ他のことにも役立てていただけたら幸いです。
【まとめ: 模写で効率的に上達しよう!】
まとめます。
「模写」という作業は、
1.対象を真似て描く
2.対象との差を認識する
3.感情が刺激される
4.修正する
という工程を通して、
現状の不足に気づき、感情によって印象づけ、改善に向けて試行錯誤していくことをする練習方法です。
この自分と向き合う過程がとても深く濃い学びになることが、模写が大きな上達につながる理由なのではないかと私は考えます。
以上が、この記事を通して私が伝えたいことです。
「模写がいかに上達に関わってくるか」ということは私自身が身をもって経験したことだったので、それをこの記事を通してみなさんに伝えることができていたらとても嬉しいです。
この記事の内容は過去にYouTubeで動画にしています。
これまでの内容を、映像付きで観たいという方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらからご覧ください。
私はXやYouTube、ブログを通してお絵描きを楽しむ過程で感じたことや考えたことを発信していて、深い思考やメンタルヘルス、自然などに関心があります。
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それでは次の記事でお会いしましょう。
ばいばーい!